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最終更新日 :2024年2月7日
投稿日 : 2024年2月7日

従業員手記 ~仕事を通じた遠き故郷へ恩返し~

石川県七尾市出身の社員が故郷の災害支援に行きました。
その手記をお伝えします。

「仕事を通じた遠き故郷へ恩返し」
清水慎也
 1月31日から4日間、能登半島地震災害対応に行かせていただきました。私事ではありますが、本籍は石川県七尾市和倉町、高校卒業までは、石川県七尾市で育ちました。地震発生時も、七尾市の実家におりました。まさか自分が、1ヶ月後に災害対応に来るとは想像もつきませんでした。ただ個人的には、故郷への恩返しと言う意味では、絶好の機会だと思い石川県へ行かせていただきました。私が合流した、初日の現場は、七尾市能登島町、能登島は、2つの橋に連なる島です。1つの橋は地震の影響から通行止めになっておりました。島内もいくつか通行止めの場所があり、倒壊した家屋が手つかずのままに残っているのがとても印象的でした。仕事の内容は、下水道管のカメラ調査でした。道路のアスファルトはいたるところで、亀裂が入っており、マンホールも浮き上がっている状態のなかでの作業でした。私も、不慣れな作業でしたが、すこしでも復興の支援になればと思い作業にあたりました。その日の作業が終わると、翌日作業の為、給水する場所が、母校の近くで思い出に浸る場面もありました。2月1日の夕方も、給水している最中、町内アナウンスによる黙祷を捧げました。いろんな思いがこみあげてきた瞬間でした。
 最終日の作業場所は、七尾市和倉町、和倉温泉街でした。まさに地元で、子供のころ走り回っていたところでした。丁度、幼馴染の友人の営む商店の裏路地での作業でした。友人の商店は、シャッターが閉まっており、廃墟と化している状況がなんとも言い難い光景でした。
私の、知っている和倉温泉街とは真逆の光景がとても印象的でした。今回、このような貴重な経験をさせていただいた会社、災害対応していただいた仲間、災害対応中抜けた穴をカバーしていただいた仲間には、感謝してもしきれない思いです。数日間では、ありましたが本当に貴重な経験をさせていただきました。一日でも早く、故郷が復興する事を願っております。